映画のエンディング

だまされてなるものか、と構えていても、意表をつく大どんでん返し、唖然の結末、思わずうならせれた映画のエンディングに、最後は拍手喝采です。
終わりよければすべてよし。逆に終わりがよくなければ、全体の印象は悪くなります。体操競技だって着地に失敗すれば、大きな減点だし、映画にとってもエンディングはかなり大事な要素です。だから脚本家や監督たちは知恵を絞り、観客をびっくりさせるようなオチを考えます。それが楽しみな私は映画を観ている途中でも、どんなオチかとあれこれ詮索する悪い癖があります。


シックス・センスも早い段階で、ブルース・ウィルスがどんな存在かわかってしまいました。
黄泉がえりの竹内結子もしかりであります。だからといって作品がつまらなかったわけではないですが、思いもよらぬオチに出会えたときは、なんともうれしくなってしまいます


別に私は子供のころから、オチを探るひねくれた観客だったわけではありません。明日に向かって撃て!のロバート・レッドフォードとポール・ニューマン、ジョージ・ロイ・ヒル監督が再び結集したスティングは、ラストのどんでん返しに本当に驚いたものです。中学生だった私は、絶対ポール・ニューマンは撃たれて死んだと思いました。


いま考えると、それまではアメリカン・ニューシネマの全盛期で、さんざん主人公が死んでしまう映画を見せられ、主人公が死ぬのは当たり前と思っていたからかもしれないです。
イージーライダーにせよ、俺たちに明日はない、にせよ心には残ったが、ラストはショッキングで後味が悪かった。だから痛快で陽気なこの詐欺映画は大好きだった。ベスト3からは、外せない作品ですね。


スティングのように見事にだましてくれる映画は気持ちがいいです。ビリー・ワイルダー監督の情婦もそんな1本です。これだけはオチを書いちゃいけない映画だと思っています。とにかくマレーネ・デートリッヒがすごいです。


もう1本、だまされたわけではないが、そうであったか、とひざをたたいたのが、猿の惑星でした。ラウトに登場する朽ち果てた自由の女神像。遠い宇宙の果ての惑星と思っていたら2000年後の未来の地球だったとは。何だかわからないまま、アインシュタインの相対性理論の入門書を買いに行った覚えがあります。
さて大人になって、びっくりさせてくれたと同時に、人生観の5パーセントほどを変えられたのが、リチャード・ドレイファス主演の、のるかそるかであります。